みなさんは、Vlogという言葉を知っていますか?
Vlogは、VideoとBlogを組み合わせた造語ともいえる動画版のブログのことで、普段の日常のブログの代わりに動画を使って残していくというものです。
実際、海外ではVlogの配信者であるVloggerの中で人気の人だと数万再生ほどのVlogを持っている人もいます。
今、日本でも若者を中心に認知され始めていて、まだ大きな配信者が少ないので、これから参入するのにはちょうどいい状況といえます。
日本で認知され始めている背景としては、InstagramのストーリーやYouTube、TikTok等のショート動画の配信が受け入れられている現状があるからです。
海外先行のVlogですが実際の配信ユーザーは国内でも50%近くに上り、日常的に見ている層も同様となっているので、すでに受け入れられる土壌はできていると言えます。
さて、最初にVideo+Blogと書きましたが実際にBlogとVlog、そして通常の動画配信は何が違うのでしょうか?
まずは、Vlogについて詳しくご解説したいと思います。
Vlogとは?初心者向けvlogのご解説
Vlogのことを軽くご説明しましたがBlogの動画バージョンがVlogだとしたら既存の動画配信と何が違うのか?
Vlogって何をするものなのかを初心者向けに解説していきます。
実際、日本のVloggerの多くはYouTubeを利用してVlogの配信を行っていますが、いわゆる私たちの知っているYouTuberとの大きな差は配信ありきの動画ではないことです。
YouTuberの多くは企画もしくは情報ありきで動画を配信しており、より観て貰えるようにテロップや編集なども頑張ってまるで番組を作るかのような動画編集を行っている人が多いです。
そして、その再生数や宣伝効果で案件をもらって収益にするために配信している人がほとんどでしょう。
主流の目的は収益であり、登録数であり、再生数になります。
つまりは、YouTubeの機能を利用してお金などの為に動画を配信しているのがYoutuberとなります。
それに対してVloggerはあくまで自然体で日常の忘備録を動画にして、あくまでその置き場所配信場所としてYouTubeを使用しています。
別段YouTubeでなくても動画の配信さえできればいいという感覚なのでYouTubeも使用しているだけ、InstagramのストーリーやTikTokのショート動画でも問題ないのです。実際にそちらを利用して配信している人もいます。
そして、その内容も企画ありきではなく普段の日常を配信したり、たまたまちょっと遊びに行った近況報告を配信したり、昔でいうホームビデオとかに近い感じでしょうか。
そんな感じで普通に日常や自分の趣味などを撮影して動画に残していくのがVlogになります。
特に何かを企画したり考えたりするのでは、どちらかといえば自分のための記録を残すという感覚に近いのがVlogです。
ここは、Blogが文字で同様に日記的なものが主流だったのが動画に置き換わったものだと考えるとわかりやすいですね。
そして、今の時代では配信用のツールをわざわざ買わなくても手持ちのスマートフォン一つで動画配信を開始することができます。
ストリーミングサービスの充実でかんたんにアップロードして公開できる場所も増えてきています。
というのが認知されて流行り始めているVlogを取り巻く環境となっています。
Blogで昔は書き連ねていた何でもないことを日常の一コマとして配信、そしてそれを誰かが見てくれる。
肩ひじ張って再生されるために工夫を凝らした動画とは似ているようで全く別物のジャンルになっています。
そんな自然体で、見返したら思い出を思い返せるVlogが自分のために撮影して、誰かが興味を持ってみてくれてと広がっているのが今の状況です。
とはいえ、目的が全くないもしくはわからないものよりも見たいと思って見に来る人がいるのは動画の常になるので、Vlogの撮影から人に観てもらうVlog、そのために必要なものまでをこの記事ではご紹介します。
これからの自分の足跡を残そう!Vlogの始め方
Vlogの概念的な部分について触れましたが、さっそく自分の足跡を残していきませんか?
Vlogの撮影や投稿は、非常にかんたんです。
あくまで日常のログを残す気持ちで、スマートフォンで今何しているかを動画撮影してみましょう。
別に自分を映して語るなんて必要もありません。
ただ何しているかが分かればいいのです。
もちろん、必要性があれば何しているところかわかるように説明はした方がいいです。
でも、それだけで凝った編集をせずとも撮影した動画をアップロードすることでひとまずVlogの形は完成します。
あとは、これを自分が使用している動画サイトにアップロードするだけです。
やろうと思えばこんな感じで気楽にスタートしていいのがVlogです。
あくまで自分のための忘備録のような形からスタートするのがやりやすいでしょう。
そして、忘備録としてどんどん気付いたら録画して、アップしていってください。
最初の一歩さえ踏み出してしまえば、その後はきっとスムーズに行けると思います。
自分の楽しんでる日常、何気ない発見、普段の生活をまずは動画にして思い出を残してみましょう!
とはいえ、ただ何かを撮るとなると漠然とし過ぎてよくわからないと思うので、どういうものを撮ったらいいのか、実際のVloggerたちがどんなジャンルの配信を行っているのかご紹介したいと思います。
まず、Vlogの主な形式としては、一番オーソドックスな自分を自撮りするタイプのVlog!
自撮り棒で自分を撮影しながら何しているかを話して、そして周りを撮影して…という形で動画を作成していきます。
旅でもその日行った場所でも題材は何でも、後で見返した時に何をしていたかの思い出になるような形がいいでしょう。
これはかんたんに撮影もできるし配信もできるので、vlogの入り口としてはおすすめです。
次に、紹介するのがシネマチックVlog。
こちらはほとんどしゃべったりせず映画のワンシーンのような映像として撮影するVlogです。
セットでBGMをつけるのもいいでしょう。
シネマチックVlogでおすすめしたいBGMは基本的に著作権問題をクリアできるものになるので、フリー素材かYouTubeでしたらAudioLibrary、というようにサービスで提供しているBGMから良いものを探すのがおすすめです。
また同様に、YouTubeに上がっている楽曲の中でContentIDによる収益化のスキームを利用しているものは楽曲を使える代わりに表示される広告により、権利者に収益が行く形になっているために権利のある有名な楽曲でも利用することが可能になっています。
どんな曲でもというわけではないので使っていい曲かどうかはしっかり確認しましょう。
ちなみにAudioLibraryにはBGMだけでなく効果音もあるので通常の動画を作成する際でも利用できますよ。
AudioLibraryでおすすめの曲は、
クリスマスシーズンにとっても役に立ちそうなこちらの曲。
クリスマスの街のバックなんかに使うと決まりそうですね!
Jingle Bells(Jazz)/E’s Jammy Jams
EDM風味でわくわく感を感じるこの曲。
夜の街や建物の中の散策なんかに良さそう。
Which Way Is Up?/Silent Partner
こちらもEDMで近未来感を感じる系の曲。
こちらは、場面を選ばず色々な動画に使えそう。
Subway Dreams/Dan Henig
カントリー系のイージーリスニングBGM。
優しくのんびりした雰囲気なのでなんかの解説動画やゆったりした旅路や自然なんかに良さそう。
Sleepy Jake/Silent Partner
ポップ系BGMで明るくリズミカルなBGM。
リズミカルなので、こちらも何かの作業解説とかテンポのいいものに合わせたいですね。
Crimson Fly/Huma-Huma
とサラッとBGMを何点か紹介してみましたが他にもいろいろなBGMが無料で利用できます。
それと映像を合わせてシネマチックVlogにチャレンジしてみましょう!
また、自撮りとは違う日常の切り取りとして定点視点のVlogもあります。
毎日の作業を残す形で例えば、晩御飯を自作して食べるのを定点視点で残していくとかクリエイターの人は作業工程を残しておくとかそういう形になります。
同じように普段車を使う人は、車窓の風景を撮影しているだけのVlogなんかもありですね。
そういった日常の切り取りを繰り返していく事がVlogというコンテンツを生み出します。
やっぱり観られたい、見られるVlogの作り方!
Vlogがどんなものか説明してきましたので実際にVlogを投稿して続けていくのにやはり、モチベーションというのはありますよね。
いつかは誰か見てくれるかもと思ってもいつかを待って続けていくのは難しい…ということでVlogを見られるようにするテクニックやおすすめのツールについても開設します。
Vlogの投稿テクニック
せっかく投稿したならだれかに見てほしいと思うときのためにやっておくポイントは、やはりタイトルとタグが最優先になります!
まず、必ずタイトルの頭に【Vlog】と入れましょう。
案外Vlogに興味持っている人は多く、また記載しておくことでグローバルに目につけることが可能になります。
同様に投稿時のタグにもVlog、もしくはVlogsといったタグをつけましょう。
キーワードとタグは今でこそ徐々に増え始めていますが、それでもまだ少ない方なのでアピールするに越したことはありません。
また、サムネイルについても文字無しもしくはかんたんな英訳などで何をしているVlogなのかわかるようにした方がいいでしょう。
日本語だとその時点で知らない言語なので、海外の人の目には止まらなくなってしまいます。
まずは、興味をもって見てもらうというのが継続して投稿していくための秘訣になると思います。
もちろん概要にもVlogであること、大体の更新頻度などをきちんと入れておきましょう。
また、初めて見てくれた人や目に留まった人のために普段のVlogのテーマなども入れておくといいです。
そして、動画自体は自然他の映像という流れですがもし何かを話していた場合には、日本語でいいので字幕は入れておきましょう。
YouTubeの投稿なら字幕機能を利用すると自動翻訳を行ってくれて海外の人も見やすくなります。
今は言葉が通じない相手でも意思疎通がしやすく、また知らない他国の文化に興味を持ってもらえたりするので、字幕は入れるようにしましょう。
字幕機能だけでなく、チャンネルの動画の多言語化も忘れないでください。
主要な言語は、入れておくようにしましょう。
また自然体とはいえ間延びをした動画だと飽きられてしまうことも多いです。
なので、必要に応じてカットやタイムラプスなどでメリハリをつけるようにしてください。
タイムラプスは、言ってしまえば長時間の動画を切り取ってコマ送りにする手法です。
定点カメラで長時間作業する場合などには、これで経過を早送りしたりしてみてください。
通常の動画配信のようにかっこよくとか見やすくをそこまで突き詰めて継続してみてもらう必要は無くてもせっかくなので、多少は見やすく整えておく方がいいでしょう。
基本的に今の時代スマホアプリでも動画編集アプリがいくつかあるので、Vlog向けに入れてみてかんたんな編集してみるのもいいと思います。
スマホで動画編集のおすすめのアプリは、「VLLO」です
android https://play.google.com/store/apps/details?id=com.darinsoft.vimo
VLLOは有料版もありますが無料版でもウォーターマークなどが入らずに十分な機能が使えるのでまずは無料版で試してみましょう。
カット編集やBGMの挿入、設定、テキストでのテロップ入れやナレーション録音、動画の書き出しが行えます。
無料で十分な編集ができるので、このソフトを使用して動画の必要な編集と書出しをしてからアップロードして再度必要な部分を補足していくのがいいですが、二度手間と感じてしまうかもしれません。
Vlogを見られるのには継続して投稿することも大切なので手間だと思ったらもっとシンプルに投稿していって構いません。
無料版で制限が入っているのは、主に広告の配信とピクチャーインピクチャーの機能です。広告表示が我慢できるのであれば無料でもいいですし、アプリを使ってみて結構活用したなって思ったらお布施のために有料版に切り替えてもいいと思います。
そして、Vlogの投稿に慣れてきたら、今度はきれいなVlogを撮影するために手持ちのスマホから専用の録画ツールに切り替えてみましょう!
今の時代Vlogの広がりとともにVlog専用カメラと呼ばれるものも発売されているので、そちらの購入を検討してみてください。
Vlogに最適化されている製品なので、スマホのカメラで撮るよりもより滑らかに、画質が良く、ユーザーにとっても見やすい動画が撮影できます。
特に動画で日常や自撮りVlogやシネマティックVlogを撮影している方は、撮影器具を変えることでも見栄えが大きく変わるので、おすすめのVlog用カメラについても軽くお伝えていきます。
おすすめVlog用カメラ「Osmo Pocket」
一つ目のおすすめVlog用カメラは、Osmo Pocketです。
わずか116グラムの超小型Vlog用カメラでバッテリー駆動で2時間弱の録画が可能です。
動画だけでなく静止画の撮影ももちろん可能なうえ、高精度の手振れ補正とアクティブトラックにより自動フォローで移動しながらの撮影でもスムーズにきれいに行えます。
本体メモリが無いので、別途SDカードで保存が必要ですが言い換えればカードリーダーで簡単にデータの受け渡しもできます。
また、専用アプリを使えば手持ちのスマートフォンと繋げて画面を拡張したりもできるのである程度大きな画面で撮影や動画確認をしたい、というニーズにも満たされます。
Osmo Pocket自体の機能でモーションプラスやパノラマ撮影等も行えるので、一歩進んだVlog撮影してみたい方におすすめです。
価格は、ショップによりますが3万円前後で購入できるので、趣味として投稿するVlog撮影の器材としてもお手頃です。
形状も有名なGoProやOsmo Pocketと同社のOsmo Actionと比べると握って持ちやすい形状になっており、さっと取り出してさっと撮るのに向いたまさにVlog用のカメラです!
おすすめVlog用カメラ「VLOGCAM」
こちらは、ソニーが発売しているその名の通りなVlog用カメラになります。
ソニー製品でかつ専用のカメラということでOsmo Pocketと比較したら高品質かつ高価格になるのですが、その分、スペックも高いものになっています。
カメラの画素数や撮影の機能などが充実していたり、形状はカメラ型ですがオプションとして追加バッテリーになり手持ちに対応しやすくなるシューティンググリップキットのセットなどが存在しています。
多機能ハイスペックのため価格もそうですが重量も少々重くなってしまったので、本当に専用でVlogを頑張る人のための機器と言えるでしょう。
そして、ソニーといえば普通のデジカメもたくさん製品がありますが動画撮影においてはこのVLOGCAMが最適なうえで、他のカメラも手がけているので静止画撮影なども高性能で利用できるカメラといえるでしょう。
またストリーミング向けカメラとしても利用できるのでライブ配信などにも良いWEBカメラを使用したい!といった目的がある動画をガッツリ配信するクリエイターの方におすすめです。
価格は、ショップによりますが通常8万円前後、オプション付きで10万円前後程度になります。
趣味でいきなり手を出すには高くてためらうけど軌道にのってきたら投資しても良いと思える絶妙なラインですね。
最初にお伝えした通りスタートは、手元のスマートフォンでも問題はありません。
Vlogで足跡を残すのが日常的になってきたらカメラをよくして、見やすい動画を作るというのが観られるVlogを作るための一つのファクターなのは間違いありません。
動画の撮影、Vlogの投稿が楽しくなることは間違いなしです!
今回はVlogについて紹介してみましたが、動画配信の入り口としてVlogを利用してみるのもなんとなく忘備録にするために配信してみるのも、そしてそれをそのうち見返して思い出せるのも今の時代ならではのものだと思います。
素敵なVloggerになりたいと思うんじゃなくて自分の日常を残したい、今日思ったこんなことを残して後で見返したいという方もやってみて欲しいですし、今まで食事や出かけた景色なんかを写真で残してきた方にも写真と動画で残すことの違いを感じて頂けたら幸いです。
この記事をきっかけに、Vlogという今の時代に合わせた形式を試してみてもらえたらと思います。
以上、Vlogについてのご説明でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。