みなさんは、検索エンジンについてしっかり知っていますか?
検索力をアップすることで普段の生活の質はグーンと向上します。
ウェブと生活が切り離せない昨今、検索エンジンを使わない日はありません。
今日はそんな検索エンジンのことをもっとよく知って、便利に使えるようになる情報をお送りしたいと思います!
検索エンジンとはそもそも何なのか?
今でこそ普通に使っている検索エンジンですが、その歴史はなかなか面白く興味深いもの。
現在シェアトップの検索エンジンはGoogleですが、最初にできた検索エンジンはYahoo!で歴史の長さでも一番です。
このころの検索エンジンはディレクトリ型検索エンジンという、ウェブサイトを持っている人や好きなサイトをお勧めしたい人が申請して人力で登録されていくものでした。
それに対してGoogleが今では主流であり、また多くの現存検索エンジンが使用しているのが
自動でウェブページをめぐって必要な情報を収集してくれるロボット型検索エンジンになります。
ロボット型の検索エンジンが出たことにより自分で登録しなくてもウェブページを見つけてくれたり、ニュースサイトのようなページ数が膨大でスピードが重要なサイトでも自動で検索エンジンに登録してくれるという検索エンジンの革命が起こったことでウェブの世界は大きく変わり、今の生活と切り離せないウェブに至っているわけです。
そして、今その検索エンジンはGoogleのロボット型検索エンジンを主流としつつも様々な用途によって細分化されています。
実は普段何気に使っている検索エンジンも、用途によって使い分けられるようにしたり自分が使うケースによって使い分けたりホームの検索を切り替えることで普段の生活の便利さを向上することができます!
また、検索エンジンには検索広告というものがあり検索したキーワードによってはそれを調べた人に表示する設定になっている広告が上位1~4件ぐらい表示されます。
当然のことながらそれはお金をかけているため何かしらのマネタイズポイントを持った検索結果であり、サービスの申し込みやサイトへの登録などを促すものになります。
必要な情報を調べているときにクリックしてしまうと情報を得るのにステップを踏まなければいけないとか登録などの手間が発生するとかありますので、しっかり検索結果を見てキーワードによっては広告と書いてあるものについては踏まないように気を付けましょう。
また、検索エンジンそれぞれで通常の検索キーワードに加えて画像検索・動画検索・地図検索・ニュース検索などの項目別の検索を行うことができます。
画像検索は、キーワードに即した画像を探すことができたり手元にある画像の出元を探す画像検索が可能です。
動画検索は、キーワードに即した動画を様々な動画サイトや動画を埋め込んでるサイトから探し出し、見たい動画を見つけることが可能です。
地図検索は、基本現在地に近い位置の対象のキーワードに即したものを見つけたり、自分で選んだ地域の地図上から特定の建物(スーパーやコンビニ、ランチのお店等)を探し出すことができます。
そして、ニュースは特定キーワードに関連するニュースをニュースメディアや新聞などの公式メディアから記事を探し出し表示してくれます。
これらのオプション的な検索は通常のキーワード検索結果でも一部表示されますが、自分で選んでその項目で検索するとより多く、より良い結果を得られやすいです。
なんとなく検索してたり、なんとなくsiriに任せて検索してしまっている場合には通常はそのままで構いませんが、情報を深堀したい時には自分の手で検索エンジンを選び、欲しい内容によってオプションを選んで検索する必要があります。
主流検索エンジンの紹介と様々な特徴
さて、検索エンジンが何なのかをお伝えしましたので次に現存する検索エンジンの種類ごとの特徴、用途などを比べていきたいと思います。
【Google】
言わずと知れた現在主流の検索エンジン、スマホのデフォルト検索エンジンはAndroidでもiOSでもGoogleになっています。
先に書いたロボット型検索エンジンの主流でもあり、かつYouTubeなどのサービスも傘下に入れていて意識しなくてもお世話になっている人も多いはず。
Androidも勿論GoogleのOS、そんな検索エンジンの優ともいえるGoogleの理念はユーザーファースト!
検索結果はユーザーが必要なものをきちんと表示できるように、またその情報性は正しいものであるように、ひいてはみんなが便利だから使いやすいから信用できるからとGoogleを利用することでGoogleのシェアを確保したうえで検索広告への出稿を促しそこで収益化をするために全身全霊をかけているのが現在のGoogleです。
なので普段普通に検索する場合には、ほぼGoogleで十分とは言えるでしょう。
ただし、どうしてもその場合調べると画一的なページになってしまいます。
また、一つの裏ワザとしてGoogleのローカライズされているページを利用する機能があります。
各国のGoogle検索で当該国の言語で検索をすると、その国内を中心にした検索結果が出てきます。
海外アーティストについて調べたい場合や海外の方が情報豊富なプログラミング、Googleのおひざ元でのSEO関係などの情報を調べる時に役立ちます。
当然、その言語で表示されるので多少の知識は必要になりますが。
【Yahoo(YahooJapan)】
前項でも書いた元祖検索エンジンです。
しかし、日本のYahoo検索はYahooJapan!独自のものとなっていてアメリカの元祖検索エンジンであるYahoo!とは、別物になります。
そして、日本のYahooJapanも以前は独自の検索エンジン用ロボットをもって独立していましたが、今ではGooglegが提供する検索結果を提供しております。
また、以前はロボット型とYahooJapan独自のYahooカテゴリというディレクトリ型の検索エンジンを持っていてそのハイブリッドで利用することができたのですが、現在はYahooカテゴリを廃止しているためほぼ検索結果はGoogleと変わらず検索広告だけがYahoo独自のものになっていて変わります。
検索広告については最初に書いたとおり、有料サイトや登録に促すものが多いのであまり比較して便利なものになりません。
それとYahooJapanの特徴としては、ソフトバンクのスマホを契約しているとYahooJapanポータルアプリが入っていたり検索のデフォルトがYahooJapanになっていたりすることが挙げられます。
漠然と使う分には問題がありませんがより良い検索結果や便利さを求める場合には、Googleを利用する方がおすすめです。
その理由としては、キーワードに連動した動画や商品の値段などが出るようになる動画検索やショッピングの機能が充実しているからです。
【BING】
Windowsを展開しているMicrosoftの独自のロボット型検索エンジンです。
WindowsPCを導入している場、合デフォルトで使用されるインターネットエクスプローラー(IE)もしくは、MicrosoftEDGEのデフォルト検索エンジンになっています。
また、今はもういないでしょうがWINDOWSPHONEを利用している場合にもBING MOBILEを利用している可能性もあります。
こちらも理念はGoogleと同様にユーザーファーストを掲げてはいますが検索結果には独自の性格が表れていて検索結果の表示されるページが結構違ったり、一緒に表示される動画が違ったりなど、見てみると面白い発見をすることができます。
おすすめの使い方としては、普段検索で特定の好きなものや趣味の情報を集める際にGoogleと併用することでGoogleでは評価があまり高くなくて深くまで潜らないと出てこなかったページの発見ができたり、どちらでも上位表示されているサイトを見ることでそのサイトの情報の正確性などを推し量ることができます。
また、BINGを使う大きな利点としてGoogleの検閲に引っかかっていない物を探すことができるというものがあります。
もちろん、BINGが検閲やゾーニングを怠っているという意味ではないです。
ゾーニングする基準がGoogleとは違う結果でGoogleでは出るけどBINGでは出ない、もしくはその逆のページがいくつも発生しています。
結果として知りたい情報をあれこれ調べて同じようなのしか出てこなくなった時にBINGで調べると、また違うページが出てきてより深い情報を拾えたりします。
基本的には、サブの検索エンジンとして利用するのが良いでしょう。
特に効果を発揮するのは画像検索になります。
【百度(Baidu)】
中国独自展開している百度(バイドゥ)と呼ばれる検索エンジンでこれもまた検閲内容が独自のものとなっています。
そして、中国の検索エンジンですが日本語版も対応しています。
一番の特徴は、中国の検索エンジンなので日本語で入力してもそれにあたる中国語のページが出てきやすい所でしょうか。
日本人からしたら普段使いには、決して向かない特殊な検索エンジンだと言えます。
海外の情報を集めたい場合でもGoogleが各地にローカライズしたエンジンを持っているので、Googleの手が入らない中国国内の情報を得たい場合の利用になります。(ちなみに中国のサービスには金盾というより強い検閲機能があります)。
検索結果が圧倒的に違うので、面白いですが普通に生活していて使うことはないでしょう。
【Ask.com】
アメリカの複合企業が運用している検索エンジンですが、基本的に知名度は全然ありません。
日本語版もありますがWEB検索のみとシンプルなので、日本での知名度はほとんどないでしょう。
昔からネットをやっている人なら知っているかも程度なこの検索エンジンですが特徴としては、独自アルゴリズムで専門知識などを優先的に上位表示するアルゴリズムになっています。
なので調べ物をするとき、知識的な検索をするときには向いていると言えます。
実際に調べ物をするときには、併用して利用していいでしょう。
【DuckDuckGo】
こちらもアメリカの企業の検索エンジンで複数のロボットにまたがってクローリングしてページ取得を行っている検索エンジンです。
この検索エンジンの一番の特徴はプライバシー保護を重視して、検索履歴やユーザー情報の追跡や収集を行わないと明言している所が大きいです。
複数のロボットで集めている情報なのでGoogleと比較しても遜色はなく、また検索連動広告等もほとんど表示されないので非常に使いやすく感じます。
個人的には検索した結果で広告が同じサイトで埋め尽くされたりすることが多いので、そうならないDuckDuckGoは普段使いからお勧めしたいです。
似たような検索エンジンとしてstartpage、Giburu、Search Encrypt等もあります、ですが一部は英語のみ対応になります。
【ecosia】
こちらは、BINGのアルゴリズムをベースにした検索エンジンで割とスッキリしていて使いやすいです。
一番の特徴は、その検索結果表示で得た収益の80%を樹木を植えるために利用しているという企業理念です。
ecosiaという名の通りエコに気を使っている、検索エンジンの利用で排出されるエネルギー等の為のCO2を削減しようとしている、特徴的な検索エンジンだと言えます。
付加価値というか、その企業理念に対して賛同できる人は利用してみても良いでしょう。
【MetaGer】
こちらは非常に変わった検索エンジンでプライバシーや検索結果のフィルタリングを行っておらず、しかも複数のロボットによって収集している検索エンジンなのでとてもディープな検索結果を得ることができます。
ですが、本来排除されているべきである不正なサイトやスパムなサイトも残って表示されたりしているので普段見ることのないサイト、ページを見られますがきちんとした自衛ができる人向けです。
また普段の検索ではお目にかかれない情報もありますので、幅広く検索をしたい場合に使うのが良いでしょう。
普段使いには、おすすめできません。
これら様々な検索エンジンがあり、ここで紹介したのもごく一部になりますが日本語に対応していて便利な使い方ができるという点ではDuckDuckGo、Ask.com、そしてGoogleあたりを用途によって使い分けるのに良いでしょう。
検索エンジンの案外知らない使い方
検索エンジンの中には特定のコマンドを入れることで必要な検索結果を表示する特殊検索ができます。
ここではそういった便利な検索エンジンの使い方をGoogleの検索を例にお伝えしていきたいと思います。
①特定サイト除外検索
【検索ワード】 -site:【除外したいサイトのURL】
検索結果から特定のサイトを除外して表示させることができます。
すでに何度も見たサイトや、検索でいつも出るけど対した情報が載っていないサイト、見づらかったりであまり使いたくないサイトなどを除外したり食べに行きたいお店を探してる時に食べログなどを除外して、個人のブログやそのお店自身のHPを見る場合などに使えます。
②特定サイト検索
【検索ワード】 site:【検索したいサイトのURL】
こちらの方がよく使われると思います。
特定のURL内の記事をキーワードで探したい場合に利用します。
サイトにあるサイト内検索と似ていると思うかもしれませんが、より深く検索することができるのでサイト内検索で引っかからないケース(本文中のキーワードなどを拾いたい)などの用途で利用できます。
特に行政関係のサイトでは欲しい情報がわかりづらかったりするのでサイト内検索よりこちらを使うのが便利です。
他にもSNSのURLでSNS検索の代わりにする、といった利用方法があり、そして普通の検索と同様に検索ワードの前後が本文表示されるので自分の求めている情報なのかどうかがわかりやすくて便利です。
③ワード除外検索
【検索ワード】 -【除外したいキーワード】
こちらは検索結果から特定のキーワードを除外する場合に使える便利なものです。
例えば大阪の情報を探しているときに大阪の旅行等の情報が出ないように大阪 -旅行のような形で入力すると、大阪のキーワードはあるけど旅行のキーワードがあるページは除外した検索結果になります。
他にも商品の情報が見たくて購入目的ではない場合に商品名 -購入みたいな形で検索すると購入サイトを除外して見ることができます。
④or検索
(【KW1】or【KW2】) 【KW3】
KW(検索ワード)1か2を含みつつ3も含んでいる検索結果を表示する方法です。
呼び名が複数あるもの(海外アーティストの名前とカタカナ表記、WINDOWSとウィンドウズ)に対して何かを検索するときにキーワードを二度入力する手間を省いたり情報を一気に探したい時に便利な方法です。
⑤全文一致検索
“【検索ワード】”
普段の検索エンジンはキーワードから推察して検索結果を表示してくれるので、長文などでも途中で区切られてそれに合うページを表示します。
ですが、ワードを””で囲う全文一致検索を利用することで確実にその一分を含むページを表示してくれます。
ネットで見かけた気になる記事のタイトルを検索するのに利用したり一風変わった使い方としては自分の電話番号やメールアドレスがどこかで流出していないか等の確認、SNSアカウントのIDが晒されたりしていないかの確認のために利用できます。
普通は不要かもしれませんが、必要になるケースもこの時代出てくると思います。
⑥あいまいワード検索
【検索ワードの一部】*【検索ワードの一部】
検索ワードの間に*を挟むことでその部分があいまいだったり不明でも前後が一致するように検索結果を表示してくれます。
一番使いそうなのはうろ覚えの歌詞でこの曲なんだっけ?みたいになったり昔見た映画の名台詞正確には何だっけ?みたいな時です。
とはいえ今のGpoogle検索はそのあたりを察して結果を表示してくれることが多いので、実際に活用する機会はなかなかない検索方法かもしれません。
⑦関連サイト検索
related:【サイトURL】
入力したURLに似ている関連サイトを表示してくれます。
わかりやすいのは通販サイトを一気に表示したり特定のジャンルにおけるサイトをいっぺんに表示したり、自分の知らない同類のサイトを探すときなどに利用できます。
いっぺんにリサーチを行ったり情報収集する場合には便利です。
どちらかと言えば、業務向けですね。
⑧ファイル検索
【検索ワード】 filetype:【拡張子】
検索ワードの中から拡張子のファイルタイプをもつファイルを探してくれます。
なかなか使う機会は難しいかもしれませんがPDFでの資料を探したりできます。
これも業務向けに利用するタイプの検索コマンドだと思います。
⑨タイトル検索
intitle:【検索ワード】
検索ワードがタイトルに入っているページのみを表示することができます。
使用する例としてはライターが記事を書くときに上位サイトのタイトルを参考にしたり、確実に調べたいものについて書いてある記事を探したい時などに利用ができます。
Googleの検索についてこのように、検索方法に一工夫をするだけで特定の検索結果に絞ったりできて便利に使える物があります。
ちなみにGoogle以外でも同様のことができたりする場合があるので、必要に応じて利用してみてください。
検索エンジンとともにある人生
今の若い子供たちは生まれた時から検索エンジンというものがあり、必要な事は手に持っているスマホで調べられるのが当然となっています。
そして、今後はみんなそれを常識にして検索エンジンと一緒に生きていくでしょう。
そんな検索エンジンの理念がユーザーファーストを目指している限りは自分たちにとって便利な世の中というのをどんどん実現していってくれます。
ただし、それには使う側の知識も同様に必要になります。
ウェブネイティブ、スマホネイティブな世代ではなくても自分の人生の利便性を上げるために情報に取り残されないように知っていく努力というものが必要だと私は思います。
そうして検索エンジンをうまく選び利用できる、そんな風に年を取っていきたいものですね。
以上、検索エンジンについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。